ブラック過ぎる。南イタリアでのアルバイトの時給

先日イタリア人旦那が、マンマと長々テレビ電話をしていました。なんとなくいつもと違う口調で話していたので電話の後、「なに話してたの?」と聞いてみました。

すると、彼の一番下の妹(17歳)がアルバイトをしてみたらしいのです。場所は、彼の地元近くのナポリ管轄の田舎。(若干スラムっぽい荒れている地区)
海沿いのバーでバリスタのバイトをやってみたそうです。社会経験のために。

がしかし、バリスタというのは名だけで、「あっち掃除して〜」「こっちも綺麗にしてね〜」などほとんど掃除ばかり、雑用をさせられ13時間も働かされたようです。
どれだけ汚かったのかね。

とりあえず、人生で初めてのアルバイト、まだ純粋な?女の子は一生懸命、13時間も働いたそうです。そして、給料は、

なんと、、

20ユーロ

ええー!!時給にして1.53ユーロ!どんだけブラーック!アルバイトじゃなくて、ボランティアですか?と聞きたくなってしまう、悲しい給料。
妹は1日限りで辞めたそう。そりゃ普通の人なら辞めます。

しかし私が、「最悪なアルバイトに当たっちゃたね〜」というと、「いや、そんなもんだよ」というからさらに驚き。

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(これはローマです)

旦那のお姉さんは、3歳の子持ち、訳ありで未婚の母。その子の父親にあたる男性のことは追放したらしいので、シングルマザーをやっています。
そのお姉さんは、自分のマンマの兄弟が運営する「フィッシュショップ」で働いているのですが、

  • 週6日出勤
  • 1日10時間労働

で、月給800〜900ユーロだそう。これを時給換算すると、3、3 〜 3. 7ユーロ!な、な、泣けてくる。
でも、妹よりはマシだ。時給が3ユーロ越えなのは、親戚だから?!

旦那の地元はそんな感じらしいのです。ちなみに、彼の兄弟の長男(アラフォー)は無職。電気技師をやっていたそうですが、今は仕事が無いらしい。
それでもイタリアが好きなんです!

これらの時給や仕事の話を聞いちゃうと、イタリアの経済の崩壊っぷり、失業率の高さ、就職難が分かります。旦那いわく、お金が「ユーロ」に変わる前の「リラ」だった時代は給料や生活の面でとても良かったそう。

北イタリアなら、今でもこんなに悲惨では無いようですが、生活費がバカ高くでそっちで暮らすのは現実的じゃないそう。お金持ちの街。ミラノとか見てると、ハイレベルな東京エリアみたいですもんね。

なので、私の旦那は「イタリアには住みたくない」と言っているし、ベルギーやオランダにもイタリア人がたくさんいる理由がわかる。(オーストラリアもしかり)

でも、やっぱりスラムちっくだろうが、地元は地元なので、イタリアやナポリへの愛を語りだすと、無視したって止まりません。
イタリアがG8に入っていることも、彼の誇り。「僕のイタリアは先進国だから!」と言う。

そうだけど、イタリアはもう変わっちゃったんだよ。なんだか旦那を見てると、切ない片思いのよう。でも、片思いだろうがイタリアのことが大好き!(だって)

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