ままならぬベルギー生活で学んだこと

私事ですが、昨日でベルギーに住み始めてから6ヶ月が経ちました。1番最初に思ったことは「えー、もう半年たったのかぁ、わたし半年間何してたっけ?」です。ほとんど、引きこもり主婦してました。
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(フランス語学校の庭に羊が来ました)

ままならぬ人生、とくに海外で新しく生活するというのは、うまくいかないことだらけなのは承知のうえですが、思いのほか辛かったのは、半年間手強い「貧乏神」と戦ってて、、というかベルギーに来てから「貧乏」になっちゃったんですねえ。

今思えば、貧乏になる現実的な要素はもともとありました。だけど、それよりも「結婚」という意識が足りない、彼氏・彼女の延長のようだったわたし達自身の問題もあった、ということもあらためて思っています。

ベルギーには、結婚後2週間経った頃に住み始めましたが、結婚してからは生活がうまくいかず、旦那は4ヶ月間で3回も転職、毎日のようにケンカ、お金がないと心の余裕がなくなりストレスだらけ。

「新婚生活満喫ハッピー!」どころか「結婚しなければよかった」とつい最近まで後悔していたのが本音。
しかし、悪いことは一生続くものじゃないもので、来週から貧乏が終わりそうです。というのも、わたし自身の仕事ができる環境が整いました。泣きそうなほどありがたい!

ひたすら「お金がない」という、人生の中でも最大級の貧乏体験を終え「貧すれば鈍する」状態でしたが、ようやく貧乏地獄から這いあがると「貧乏してよかったんじゃない?」と思えてくるようになりました。
なぜかというと、わたし達にとっての課題を克服できたからです。わたしが思う、貧乏してよかったこと。

貧乏するメリット

金銭感覚をやしなう

わたしのイタリア人旦那の問題だったのですが「稼いだぶん全部使っちゃうタイプ」でした。
「貯金」や「計画」などのやり方がわからない、「払うもの払ったらお金なんて残らないよ」と言いつつ、おこずかいが多い。わたしからみて、金銭感覚ナシのアホウ。

「結婚したら貯金するよ」といっていましたが3ヶ月くらいは、なんだかんだ必要経費という大義名分で給料を使い切っていました。
金銭感覚というのは、親のお金の使いかたが大きく影響し、それが正しい(悪い)と思いながら成長、身に染み付いちゃっているので、結婚しただけで変わるのは相当難しいと思います。

しかしわたしが法的に働けない、誰にもお金を頼れない、ことで、このままお金を使い切っていたら橋の下暮らし(ホームレス)、ずっと普通の生活ができず貧乏のまま、という「本当にまずい」ということがわかったもよう。
わたしが働けるようになるための第一歩「部屋を借りる」ために、旦那自身が管理のもと、引っ越しができるくらいの貯金ができました。

人は精神的・物理的にストレスをかけ、追い込むと変わるんですね。以前、借金魔・ギャンブラーの矯正方法に「精神病院」の他に「絶対に手助けをせず、本人にすべての責任を取らせる」ことが良いという記事を見たことがありますが、こういうことだったのね〜、と納得しました。

もしわたしがすぐにでも働いていたら、変わることはなかったでしょう。働けなかった半年間の損失は大きいですが、彼が一生(残り30年分?)の給料を、意味もなく使い切ることに比べたら半年で矯正ができて貧乏してトクしました。

主婦としてのやりくり法をやしなう

次はわたしの問題。
わたしは今ではブログに料理をアップしたりしていますが、もともと料理が好きじゃありませんでした。手がベトベトするのが嫌だったんです。

それに自分ひとりならお腹が満たせればよし、白飯に納豆やつくだ煮、海外ならパスタ茹でてオリーブオイル・醤油の「和風パスタ」を毎日同じでもいいんです。
食べることは大好きですが、作ることに興味がありませんでした。

なので結婚前の同棲中、シェフが仕事の彼がずっと料理担当で「料理してくれる人と結婚できてラッキー」「一生料理しなくて済む!」くらいに思っていたのですが、わたしが無職ということで毎日作らなくてはいけないことに。

これは、当初の頭痛の原因で、週1くらい失敗を繰り返す、冷蔵庫が小さいわりに食材を腐らすなどし「料理のセンスなし」、毎週2〜3回の買い出しでは「無意識による食材のムダ買い」を旦那に指摘され「買い物は週1でね」と警告されました。
普段は無駄づかいをしませんが、わたしにはこのような感覚だけは薄く「主婦に向いてないんだよね〜」なんて心の中で言い訳。

「いきなり1週間分の食材を買えと言われても」買い物リストを作ったはいいものの、混乱状態でスーパーマーケットをぐるぐる回るわたし。
ほんとにクラクラしながらも、選択肢が他にないとできるようになるんですねえ。

たいした料理は作れませんが、食材をムダにせずきちんと料理できるようになったら、1週間で50ユーロ以下(洗剤などの日用消耗品、お酒含む)で暮らせるようになりました。週30〜50ユーロの節約です。
外食はムダなのでしませんが、たま〜に予算外でステーキを買って家で焼いて食べています。牛肉ステーキ、やっぱり元気が出るんですよ。

他にも

「ミニマリスト」もしてます。たとえば、カーテンがありません、を筆頭にいろいろなものがありません。少々不便ですが、ミニマリストの口ぐせ「物が少なくて身軽で自由〜!他もろもろ」ってかんじです。

貧乏は、できれば避けたいですが(一生貧乏しろって言われたらやだね)私たちふたりにとっては良い経験。今ようやく日当たりの良い部屋のソファー(中古)でくつろぎ「幸せだな〜」って思うことができます。
夫婦それぞれ、根本的な問題を抱えていると思いますが、わたし達はこんなかんじです。

これから少し余裕ができても、貧乏と戦ったことは忘れまい!
という、長〜いひとりごとでした。

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